このページの本文へ移動

JAS規格の対象品目

 JAS法において、農林物資とは酒類、医薬品等を除く(1)飲食料品及び油脂、(2)農産物、林産物、畜産物及び水産物並びにこれらを原料又は材料として製造し、又は加工した物資((1)に掲げるものを除く。)であって政令で定めるもの(一般材、合板等)をいい、これに該当するものであれば国内外のいずれで生産・製造されたかにかかわらず、JAS規格の制定の対象となります。

平成28年8月17日現在、63品目について205規格が定められています。
   ア 品位、成分、性能その他の品質についての基準を定めたもの(一般JAS規格)
   イ 生産の方法についての基準を定めたもの(特定JAS規格)
   ウ 流通の方法についての基準を定めたもの

ア 品位、成分、性能その他の品質についての基準を定めたもの(一般JAS規格)

 品位、成分、性能その他の品質についての基準は、49品目について190規格定められており、これらのJAS規格は大きく3つに分けることができます。

(ア)飲食料品及び油脂(39品目159規格)
即席めん 乾めん類 マカロニ類 植物性たん白
パン粉 しょうゆ ウスターソース類 風味調味料
ドレッシング 醸造酢 トマト加工品 にんじんジュース及びにんじんミックスジュース
乾燥スープ マーガリン類 ショートニング 精製ラード
食用精製加工油脂 食用植物油脂 ぶどう糖 異性化液糖及び砂糖混合異性化液糖
ジャム類 果実飲料 りんごストレートピュアジュース 炭酸飲料
豆乳類 農産物缶詰及び農産物瓶詰 畜産物缶詰及び畜産物瓶詰 水産物缶詰及び水産物瓶詰
農産物漬物 ハム類 プレスハム ソーセージ
ベーコン類 ハンバーガーパティ チルドハンバーグステーキ チルドミートボール
削りぶし 煮干魚類 そしゃく配慮食品
(イ)林産物等(9品目30規格)
素材 製材 集成材 枠組壁工法構造用製材及び枠組壁工法構造用たて継ぎ材
単板積層材 構造用パネル 合板 フローリング
直交集成板
(ウ)その他(1品目1規格)
畳表

(ア)飲食料品及び油脂のJAS規格

jasmark

 飲食料品については、即席めん、マーガリン類、ジャム類等38品目について、JAS規格が制定されています。
 それぞれのJAS規格では、性状、原材料、添加物、内容量等についてそれぞれ定められています。

(例)  [ハム類のJAS規格(ボンレスハム(特級))]
・赤肉中の粗たん白質   :18.0%以上
[ハンバーガーパティのJAS規格(上級)]
・牛肉の重量割合     :95%以上
・つなぎ、野菜等     :使用せず
[異性化液糖のJAS規格]
・糖分          :70%以上
・果糖含有率       :35%以上

(イ)林産物等のJAS規格

jasmark

 集成材、合板、フローリングなど9品目についてJAS規格が制定されています。 
 それぞれのJAS規格について、含水率、接着の程度、寸法、表示事項、表示禁止事項等について定められています。

(例) [集成材のJAS規格(造作用集成材(1等、F☆☆☆☆))]
・接着の程度:浸せきはく離試験の結果、二次接着以外にあっては、両木口面におけるはく離率が10%以下であり、かつ、同一接着層におけるはく離の長さの合計がそれぞれの長さの3分の1以下
・ホルムアルデヒド放散量:平均値0.3mg/L以下、最大値0.4mg/L以下(建築基準法に引用され、F☆☆☆☆の区分であれば、内装仕上げへの使用面積の制限がない。)

(ウ)その他

jasmark

 上記(ア)、(イ)以外に、品位、成分、性能その他の品質についてのJAS規格として、畳表のJAS規格が制定されています。

イ 生産の方法についての基準を定めたもの(特定JAS規格)

 生産の方法についての基準は、13品目について14規格定められており、これらのJAS規格は大きく3つに分けることができます。

(ア)有機JAS(4品目4規格)
有機農産物 有機加工食品 有機飼料 有機畜産物
(イ)生産情報公表JAS(4品目5規格)
生産情報公表牛肉 生産情報公表豚肉 生産情報公表農産物 生産情報公表養殖魚
(ウ)その他(5品目5規格)
熟成ハム類 熟成ソーセージ類 熟成ベーコン類 地鶏肉
手延べ干しめん

(ア)有機JAS規格

yuukijasmark

 有機食品の表示については、平成11年のJAS法改正により、有機農産物及び有機農産物加工食品の日本農林規格を制定し、統一的な基準に基づいて生産されたもののみについて「有機」・「オーガニック」などと表示できることとなりました。

 有機農産物の日本農林規格は、コーデックス総会で平成11年に採択された「有機的に生産される食品の生産、加工表示及び販売に係るガイドライン」に準拠して定められています。
  現在、以下の有機関係JAS規格が制定されています。

ア)有機農産物: 種まきまたは植え付けの時点からさかのぼり、2年以上、禁止されている農薬や化学合成肥料を使用していない水田や畑で栽培された農産物
イ)有機加工食品: 有機農産物、有機畜産物、有機加工食品を主な原材料とし、化学合成された食品添加物や薬剤を使用しないことを基本として生産された加工食品
ウ)有機畜産物: 飼料は主に有機農産物を与え、抗生物質等を病気予防の目的に使用せず、ストレスのない野外等での飼育により生産された畜産物
エ)有機飼料: 有機農産物、有機畜産物(乳に限る)、有機加工食品を主な原材料とし、化学的に合成された飼料添加物や薬剤を使用しないことを基本として生産された飼料

(イ)生産情報公表JAS規格

toresajas

 生産情報公表JAS規格は、食品の生産段階における情報を、消費者に正確に伝える仕組みです。消費者は、店頭での表示やインターネット、FAX等を通じて、生産者の住所や氏名、給餌飼料や動物医薬品の使用状況、農薬の使用回数等に関する情報を入手することができます。
 牛肉、豚肉、農産物、養殖魚について規格が制定されています。

(例)[生産情報公表牛肉の公表される生産情報の例]

出生年月日 ○年○月○日
雌雄の別
管理者の氏名又は名称 農林太郎又は○○牧場
管理者の住所 ○○県△△市
管理の開始年月日 ○年○月○日
とさつの年月日 ○年○月○日
牛の種別 黒毛和種
と畜舎の氏名又は名称及び連絡先並びにと畜場の名称及び所在地 ○食肉卸売市場、電話番号、○市と畜場
給餌した飼料の名称 牧草、ふすま、大豆油かす、○○くみあい飼料等
使用した動物用医薬品の名称 ホルモン剤(卵黄ホルモン)等

(ウ)その他

sonotajasmark

上記(ア)、(イ)以外に、生産の方法についてのJAS規格として、熟成ハム類、熟成ソーセージ類、熟成ベーコン類、地鶏肉及び手延べ干しめんのJAS規格が制定されています。

(例)[地鶏肉のJAS規格]

  • 在来種に由来する血液の百分率が50%以上の鶏の品種で、出生の証明ができるもの。
  • 28日齢以降、平飼で飼育していること。
  • 28日齢以降、1平方メートル当たり10羽以下で飼育していること。
  • ふ化日から75日間以上飼育していること。

ウ 流通の方法についての基準

 平成17年6月のJAS法改正により、流通の方法についての基準がJAS規格として制定できることとなり、平成21年4月に定温管理流通加工食品のJAS規格が制定されました。

定温管理(1品目1規格)
  ・定温管理流通加工食品

・定温管理流通JAS

JAS

製造から販売までの流通行程を一貫して一定の温度を保って流通させるという、流通の方法に特色がある加工食品に付されるマークです。
米飯を用いた弁当類(寿司、チャーハン等を含む)について認定を受けることができます。

▲ページトップへ戻る