このページの本文へ移動

調査分析技術の情報

調査研究報告

第39号(平成27年12月)

  • 3901 ゴボウの原産地判別法の検討 (PDF:307KB)
     FAMICにおいて、平成22年に元素分析によるゴボウの原産地判別法が開発された。しかし、平成24年に、この判別法は、前処理法としてゴボウの表面を洗浄する手法を用いて試料としていることから、ゴボウ表面に付着している土の影響により元素濃度に影響を与え、判別能力が低くなる可能性があることが示された。そこで、新たにゴボウ120試料(国産75試料、外国産45試料(中国産40試料、台湾産5試料))を入手し、皮の除去を行った状態での元素濃度を測定し、統計手法により解析を行った。その結果、国産94 %、外国産96 %を正しく判別する判別モデルを構築できた。

  • 3902 脂肪酸分析によるマダイの養殖魚判別法の検討 (PDF:324KB)
     生鮮マダイについて、脂肪酸分析による養殖魚の判別の可否について検討を行った。養殖マダイ44点と天然マダイ50点の脂肪酸組成を比較したところ、海域間や季節間に各脂肪酸組成の差がみられるが、リノール酸等の脂肪酸組成に養殖マダイと天然マダイ間に有意な差がみられ、これらの脂肪酸組成の差を指標として用いることで、養殖魚を判別できる可能性が示唆された。

  • 3903 DNA分析によるマカロニ類の原料小麦判別法の検討 (PDF:310KB)
     マカロニ類の原材料に普通小麦が混合されているか否かを確認する手法として、リアルタイムPCR装置を用いたDNA分析による判別が可能であるか否かの検討を行った。
     普通小麦の混合割合を漸増したマカロニ類を用い、普通小麦プライマープローブセットと普通小麦とデュラム小麦に共通のプライマープローブセットを用いたリアルタイムPCRを実施した。各試料の普通小麦の混合割合に対するΔCt値(普通小麦のCt値-普通小麦・デュラム小麦共通のCt値)を比較したところ、普通小麦の混合割合に対してΔCt値は負の相関が見られたことから、マカロニ類中に普通小麦が混合されているかを判別する可能性が示唆された。

  • 3904 DNA分析による豚肉の品種判別法の検討 (PDF:258KB)
     豚肉の品種判別について、公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会(JATAFF)で開発された2種類の毛色関連遺伝子の多型から代表的な商用品種を判別する技術を参考に、PCR及びPCR-RFLP法により黒豚(バークシャー)であるか否かを判別する検査法の検討を行った。
     その結果、黒豚は全て「黒豚」と判別され、交雑種及びバークシャー以外の純粋種では一部を除き「黒豚以外の品種」と判別されたことから、FAMICの表示監視業務に適した豚肉の品種判別が可能であることを確認した。また、一部を除く豚肉加工品についても判別が可能であった。

  • 3905 元素分析及びストロンチウム安定同位体比分析による冷凍ほうれんそうの原料原産地判別法の検討 (PDF:308KB)
     国産(日本産)及び中国産のほうれんそうを原料とした冷凍ほうれんそうについて、元素組成及びストロンチウム(Sr)安定同位体比を利用した原料原産地判別法を検討した。
     冷凍ほうれんそう94試料(国産57試料、中国産37試料)の13元素(Na、Mg、Al、K、Ca、Mn、Co、Ni、Cu、Rb、Sr、Cd、Pb)の濃度を測定し、サポートベクターマシンにより4元素(Na、K、Rb、Pb)を用いた判別モデルを構築した結果、測定した試料全ての原料原産地を正しく判別した。
     元素分析と同一の試料について、Sr安定同位体比の測定を行い、Receiver Operatorating Characteristic(ROC)曲線により判別基準を設定した結果、国産100 %(57/57)、中国産91.8 %(34/37)の原料原産地を正しく判別した。以上のことから元素分析及びSr安定同位体比分析による冷凍ほうれんそうの原料原産地の判別の可能性が示唆されたが、Sr安定同位体比分析では中国産の一部で国産との判別が難しいことが分かった。

▲このページのTOPに戻る