このページの本文へ移動

調査分析技術の情報

調査研究報告

第41号(平成29年12月)


  • 4101 カボチャの元素分析による産地判別法の改良 (PDF:469KB)
     独立行政法人農林水産消費安全技術センター(FAMIC)が平成22年度に開発した種子を分析対象部位とする元素分析によるカボチャの産地判別法を改良するため、国産(日本産)61点及び外国産84点のカボチャを用いて、果肉を分析対象部位とする元素分析による産地判別法の検討を行った。その結果、現在の主流な販売形態である1/4カット済み品にも対応可能な産地判別法となった。また、新たな判別モデルは、既報の判別モデルより判別精度が向上することを確認した。

  • 4102 ショウガの元素分析及びストロンチウム安定同位体比分析による原産地判別法の検討 (PDF:596KB)
     国産(日本産)及び外国産(中国産)の生鮮ショウガについて、元素分析及びSr安定同位体比分析を利用した原産地判別法を検討した。生鮮ショウガ98試料(国産55試料、中国産43試料)について、12元素の濃度及びSr安定同位体比を測定し、線形判別分析による判別式の構築を試みた。元素分析及びSr安定同位体比分析の組み合せによる判別について確認した結果、収集した国産試料の96 %、中国産試料の88 %の原産地を正しく判別した。
     また、種ショウガの元素濃度及びSr安定同位体比が、新たに生育するショウガへ与える影響について確認するため、元素濃度及びSr安定同位体比が異なる国産及び外国産の種ショウガを同一ほ場に作付けし、栽培したところ、新たに生育したショウガの元素濃度及びSr安定同位体比はほぼ同じ値となった。このことから、新たに生育したショウガは、種ショウガの元素濃度及びSr安定同位体比に依存すること無く、栽培地の元素濃度及びSr安定同位体比を反映すると考えられた。

  • 4103 かき類の元素分析及び軽元素安定同位体比分析による産地判別法の検討 (PDF:547KB)
     国産(日本産)及び外国産(韓国産、中国産)のかき類(イワガキを除く)について、元素分析及び軽元素(炭素及び窒素)安定同位体比分析による産地判別法を検討した。
     218試料(国産128試料、韓国産74試料、中国産16試料)を収集し、貝柱、胃、エラ及び外套膜の4部位について、乾燥・粉砕し、23元素(Li、Al、Ti、Cr、Mn、Co、Ni、Cu、Zn、Rb、Sr、Y、Mo、Ag、Cd、Ba、Pb、P、Na、Mg、Ca、K及びFe)の濃度測定、炭素及び窒素安定同位体比の測定を行い、得られたデータの統計解析を実施した。
     元素分析については、サポートベクターマシンによりエラの8元素(Cu、Zn、Y、Mo、Cd、Ba、Pb及びFe)を変数とする判別モデルを構築した結果、国産試料の96 %、外国産試料の93 %を正しく判別した。炭素及び窒素安定同位体比分析については、国産試料と外国産試料の分布が大きく重なっており判別が困難であった。

  • 4104 はちみつのストロンチウム安定同位体比分析による原料原産地判別法の検討 (PDF:551KB)
     国産(日本産)はちみつ及び外国産はちみつについて、ストロンチウム(Sr)安定同位体比を利用した原料原産地判別法を検討した。国産はちみつ試料と、中国産、アルゼンチン産、カナダ産、ミャンマー産、ハンガリー産及びニュージーランド産のはちみつ試料のSr安定同位体比を比較した。その結果、国産はちみつと外国産はちみつのSr安定同位体比の分布の重なりが大きく、Sr安定同位体比で国産と外国産を判別することは困難であると考えられた。
     一方、アカシアはちみつの元素分析判別モデルについては、ハンガリー産試料等の分析データを追加して再構築を行った。その結果、モデル構築に使用した国産107試料中104試料、中国産70試料全て、ハンガリー産18試料全ての原料原産地を正しく判別した。このことから、元素分析によるアカシアはちみつの原料原産地判別をハンガリー産にも適用できる可能性があると考えられた。また、アカシアはちみつの元素分析とSr安定同位体比分析を組み合わせることで、元素分析単独による原料原産地判別法と比較して判別精度がより高くなる可能性が示唆された。

  • 4105 ナチュラルチーズの脂肪酸組成分析による原料原産地判別法の検討 (PDF:580KB)
     国産及び欧州産のナチュラルチーズの脂質中の15種類の脂肪酸組成を比較し、原料原産地判別の可否を検討した。国産(日本産)ナチュラルチーズ49点(ゴーダチーズ26点、カマンベールチーズ23点)及び欧州産ナチュラルチーズ17点(ゴーダチーズ6点、カマンベールチーズ7点、その他4点)を用い、脂肪酸組成を比較したところ、9種類の脂肪酸組成に有意な差がみられた。このため、線形判別分析及びサポートベクターマシンによる判別モデルの構築を試みたが、分布が重なり十分な判別モデルの構築はできず、ナチュラルチーズにおける国産と欧州産の原料原産地判別の指標として脂肪酸組成を用いるのは困難であることが分かった。

▲このページのTOPに戻る