令和6年度飼料等の適正製造規範(GMP)研修会のご案内
「飼料等の適正製造規範(GMP)ガイドラインの制定について」(平成27年6月17日付け27消安第1853号、農林水産省消費・安全局長通知、以下「GMPガイドライン」という。)の規定に基づき、飼料等の安全を確保するため、事業場における衛生管理、工程管理又は品質管理の業務に関する必要な教育訓練を実施することを目的として、令和6年度飼料等の適正製造規範(GMP)研修会を実施します。
これまでのアンケート結果等を踏まえ、法令やGMPガイドラインの概要等を主な内容とする「基礎コース」と、より実践的・先進的な内容の「応用コース」の2コースを設け、今年度もより多くの方が参加しやすいe-ラーニングで実施します。
PC、タブレットまたはスマートフォンを用いて受講していただき、知識の向上に努めてください。また、事業者さまは教育訓練の一つとしてご利用いただければと思います。
1 GMPガイドラインについて
近年、食品の安全確保に関しては、従来の最終製品の検査を中心とする考え方から、HACCP等の工程管理に重点を置いた考え方に変化しており、フードチェーンの一端を担う飼料についても、事業者自らが、原料段階から最終製品までの全段階においてこのような手法を導入し、飼料の安全をより効果的かつ効率的に確保していくことが重要です。
このため、平成27年に、従来の飼料の適正製造に係るガイドラインを統合するとともに、安全な飼料を供給するために実施する基本的な安全管理手法を事業者自らが導入するための指針として、GMPガイドラインが制定されました。本研修会は、GMPガイドライン第3の1(2)①に示された教育訓練の場を提供するものです。
また、本研修会は、GMPガイドラインの別紙2の第3の1の(2)の②及び「抗菌剤飼料添加物を含有する配合飼料及び飼料添加物複合製剤の製造管理及び品質管理に関するガイドラインの制定について」(平成19年4月10日付け18消安第13845号、農林水産省消費・安全局長通知、以下「抗菌剤GMP」という。)の別紙2の第3の3の(7)に示された飼料安全法等の研修にも対応しています。
研修は、①基礎コース、②応用コース、③基礎コース+応用コースの3つを設けましたので、講義内容を確認の上、必要な研修を選択し、受講期間内のご都合の良いときに受講してください。
2 飼料等の適正製造規範(GMP)研修会の受講について(予定)
今年度の開催スケジュールは以下のようになっています。
なお、ご要望がありましたので、今年度は各コースの受講期間を7日間延長し、14日間から21日間にします。
受講できる人数に限りがあり、お申込みが一定数を超えるとお断りする場合があります。年度明けの令和7年6~7月頃にも今回と同じ内容で受講受付をする予定ですので、その時期の方が都合がよろしい方、また今回の定員に達しお申込みをお断りさせていただいた方は、そちらでお申込みをお願いします。
GMPガイドラインの教育訓練関係の確認の基準では、「外部で開催される飼料安全法等の研修を原則として1年に1回以上受講していること。」とされています。令和6年度GMP研修会を令和7年1~2月ではなく、令和7年6~7月に受講なさいますと研修間隔が1年以上空いてしまうことになるかもしれませんが、当方の事情によるものですので、GMP審査において問題となることはありません(教育訓練の計画は変更なさっておいてください。)。
なお、令和7年度の新しい内容の研修会は、令和8年1月~3月頃開催する予定としています。
お申込みしていただくと、受付通知メールが届きます(自動返信)。自動返信メールは、フリーメール(gmail.com、yahoo.co.jpなど)には届かない可能性がありますので、職場のメールアドレスなどフリーメールアドレス以外を記載してください。
また、記載いただいたメールアドレスには受講開始メール(アカウント通知メール)を始め、管理者からのお知らせメールをお送りするため、受講者ごとにメールアドレスが必要となります(同じアドレスを使って複数名の申し込みは可能です)。
申込受付メールが届かない場合こちらへ:宛先(kensyukai_ho@famic.go.jp)
メール件名:「申込確認(申し込み日)_(受講コース名)_(会社名)_(氏名)」
受講後は効果測定を受けてください。効果測定は何度でも受けることができます。また、アンケートで受講した感想を教えてください。
動画の視聴、効果測定の実施、アンケートの回答が済むと、修了証が発行できます。受講期間内に印刷、ダウンロードなど適宜ご対応ください。※受講期間内に発行を済ませてください。受講期間を過ぎるとログインできなくなり修了証が発行できなくなります。
3 飼料等の適正製造規範(GMP)研修会の講義について(予定)
講義内容 | 講師 | ||
---|---|---|---|
1 | 飼料安全法について (45分) |
飼料の安全対策の全容を理解してもらうため、法令の概要を解説する。 | FAMIC職員 |
2 | 統合GMPの概要について (45分) |
統合GMPガイドラインの策定の背景や概要等の基礎的事項を解説する。 | FAMIC職員 |
3 | ハザードについて (60分) |
農薬・カビ毒・重金属等の有害物質、有害微生物、動物由来たんぱく質、抗菌剤等各種ハザードの特徴やモニタリング結果などを解説する。 | FAMIC職員 |
4 | 飼料のリスク管理について (30分) |
工程管理に必要となる基準値設定の考え方、品質管理の考え方について解説する。 | FAMIC職員 |
効果測定 | |||
アンケート | |||
修了証書 |
講義内容 | 講師 | ||
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1 | 飼料を巡る情勢 (80分) |
統合GMPを含め今後の飼料業界全体の目指す方向性等、飼料安全をめぐる最近の情勢について情報提供していただく。主なトピックスとしては、牛肉骨粉に係る省令・通知の改正とその背景についてご説明していただく。 | 農林水産省 畜水産安全管理課 |
2 | GMP適合確認手続と飼料製造に係るリスク (30分) |
A飼料とB飼料の分離の意義について改めて解説します。 適合確認手続きの説明と不適合事例などからリスク管理が必要と思われる点、ポイントを解説します。 |
FAMIC職員 |
3 | 防鳥対策・防鼠対策について (30分程度) |
飼料製造工場における、防鳥対策及び防鼠対策について専門事業者様の観点からご説明していただく。 Ⅰ.鳥獣類(ハト・カラス・スズメ)が及ぼす危害と性質 Ⅱ.防鳥対策 資材と環境的対策 Ⅲ.鳥獣保護管理法について Ⅳ.ネズミ(クマ・ハツカ・ドブ)が及ぼす危害と特徴(行動) Ⅴ.防鼠対策 薬剤・資材(配置方法)と環境的対策 Ⅵ.その他(猫・大型バエ)対策紹介 詳細は別添のとおり |
イカリ消毒株式会社 技術サービス部 マネージャー 御手洗 裕之様 |
4 | GMPへの取り組み事例① (20分) |
取組事例について紹介していただく。 「1. 抗菌性飼料製造工程の工程管理について 2. 飼料製造工程におけるサルモネラ対策について 3. 飼料工場で使用される分析機器の紹介」 |
全国農業協同組合連合会 畜産生産部 製造・供給体制整備課 湯野 進様 |
5 | GMPへの取り組み事例② (20分) |
取組事例について紹介していただく。 「統合GMPに関わる社員教育の事例紹介」 |
フィード・ワン株式会社 品質保証部 松木 新様、菅原 優美様 |
6 | GMPへの取り組み事例③ (20分) |
取組事例について紹介していただく。 「※内容は決まり次第ホームページ掲載」 |
伊藤忠飼料株式会社 飼料事業統轄部 原料・配合チーム 沖田 浩一様 |
効果測定 | 取組事例は除く。 | ||
アンケート | |||
修了証書 |
4 問合せ先
研修会全般に関しましては、以下のさいたま本部までご連絡下さい。
〒330-9731
埼玉県さいたま市中央区新都心2-1
さいたま新都心合同庁舎検査棟
独立行政法人農林水産消費安全技術センター 肥飼料安全検査部
飼料管理課 千嶋、黒崎 ()
TEL:050-3797-1857 FAX:048-601-1179