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調査研究報告 第42号(平成30年12月))

  • 一括ダウンロード(PDF:1.5MB)
  • 4201 ストロンチウム安定同位体比分析による切干大根の原料原産地判別法の開発(PDF:736KB)

    切干大根の原料大根の産地判別法の検討をストロンチウム安定同位体比分析により行った。産地判別の基準値設定のために78試料の国産の生鮮大根と57試料の外国産(中国産)の切干大根を収集した。生鮮大根から切干大根を製造するための乾燥工程がストロンチウム安定同位体比にほとんど影響を与えないことを確認した後に、収集した生鮮大根や切干大根のストロンチウム安定同位体比を測定し、カーネル密度推定とROC曲線により国産と外国産の判別のための基準値を設定した。ストロンチウム安定同位体比が0.7113以下を国産、0.7113超を外国産とする基準の場合、特異度は99.3 %で収集した国産試料は全てが国産と正しく判別され、感度は98.8 %で外国産試料は全てが外国産と正しく判別された。

  • 4202 栗加工品の原料原産地判別検査法の検討(PDF:768KB)

    原料栗が国産(日本産)及び外国産(韓国産及び中国産)の栗加工品について、ストロンチウム(Sr)安定同位体比を利用した原料原産地判別法を検討した。生鮮栗(国産68点、外国産21点)、栗加工品(原料栗が国産のもの21点、原料栗が外国産のもの27点)を収集しSr安定同位体比を測定した。甘露煮の加工工程で栗のSr安定同位体比は加工に用いた糖液のSr安定同位体比に影響される傾向があった。また、生鮮栗試料と栗加工品試料間に有意な差がみられたため、栗加工品試料を用いてSr安定同位体比による判別モデル及びSr安定同位体比とSr濃度による判別モデルを検討したが、いずれの判別モデルも十分な判別精度は得られなかった。

  • 4203 DNA分析による大豆加工品の原料大豆の品種判別法の開発(PDF:744KB)

    大豆加工品における原料大豆の品種判別を可能とするため、品種特異的な塩基の挿入又は欠失をターゲットとして、Tetra-Primer ARMS-PCR法によるフクユタカ、ユキシズカ等の検査用プライマーの開発を行った。またフクユタカ検査用プライマーについては、検査における偽陽性の発生を防止するため、大豆加工品における異品種の混入が、生産・流通段階や製造段階における少量の混入か否かを判別する手法の検討を行った。キャピラリー電気泳動装置による電気泳動結果の解析を行うことにより、少量の混入か否かを判別することが可能となり、表示された品種以外の品種の混入の有無を判別する検査法を開発することができた。

  • 4204 ズワイガニ属3種のスクリーニング判別法の開発(PDF:1.2MB)

    農林水産消費安全技術センター(FAMIC)では、ズワイガニ属の名称(種名)表示の真正性の確認のため、ミトコンドリアDNAのCOⅠ領域内の約560塩基の配列を解析するDNAシークエンス法により種を判別している。DNAシークエンス法は、得られたDNA塩基配列とDNAデータバンクに登録されているDNA塩基配列情報との相同性を検索することにより、広範な種の判定が可能であるが、分析操作が煩雑であり試薬も高額であることから、多検体の検査を短時間で行うには不向きである。そのため、ズワイガニ・オオズワイガニ検出用プライマー対、及びオオズワイガニ・ベニズワイガニ検出用プライマー対を作製し、PCR産物の有無により国内で流通している主要なズワイガニ属であるズワイガニ、オオズワイガニ及びベニズワイガニの3種を判別する安価で簡便なスクリーニング判別法を確立した。

  • 4205 水溶性成分の一斉分析によるタマネギの原産地判別の可能性検討(PDF:521KB)

    国産及び外国産(中国産、米国産、ニュージーランド産)のタマネギを試料として、水溶性成分(糖・有機酸・アミノ酸など)の一斉分析による原産地判別の可能性を検討した。ガスクロマトグラフ質量分析装置(GC/MS)を用いた分析により得られた53成分のピーク面積の相対値を多変量解析に用いた。

    主成分分析の結果、中国産の成分組成には国産とは異なる傾向があることが示唆された。国産-中国産の判別モデルの的中率は国産試料で90.5 %、中国産試料で86.7 %となり、いずれも80 %以上の的中率であった。これにより、品目や産地の組合せによっては、本手法が原産地判別の新たな指標となる可能性を示すことができた。

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