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調査研究報告 第45号(令和3年12月)

  • 一括ダウンロード(PDF:4.6MB)
  • 4501 ショウガの原産地判別法における分析時間短縮についての検討(PDF:697KB)

    元素分析及びSr安定同位体比分析を用いる現行のショウガの原産地判別法について、測定元素の変更、スクリーニング、酸抽出及び原子吸光分光光度計の使用を検討した。その結果、ショウガから酸抽出したRbの濃度を原子吸光分光光度計で測定してスクリーニングすることにより、元素分析の分析時間を1日程度短縮するとともに、Sr安定同位体比分析の分析点数を半分程度に削減することが可能となった。

  • 4502 元素分析によるブロッコリーの原産地判別法の開発(PDF:498KB)

    生鮮ブロッコリーについて、元素分析による原産地判別法の検討を行った。国産の生鮮ブロッコリー60点及び外国産の生鮮ブロッコリー31点(米国産23点、メキシコ産8点)を収集し、これらの粉砕試料について15元素の濃度を測定し、国産と外国産の判別モデルを構築した。その結果、判別モデル構築に用いた試料での検証における正しく産地を判定した割合(以下「的中率」という。)は、国産及び外国産ともに100 %となり、国産-外国産判別に十分な判別性能のある判別モデルが得られた。

  • 4503 軽元素安定同位体比分析による小豆の原産地判別及び小豆加工品の原料原産地判別法の検討(PDF:675KB)

    炭素及び酸素安定同位体比分析による小豆の原産地判別法及び小豆加工品の原料原産地判別法の検討を行った。北海道産を中心にした国産72試料、中国及びカナダ産を中心にした外国産68試料を用いた。得られた結果から判別モデルを作成し、求めた特異度及び感度を評価したところ、良好な判別モデルではなく、炭素及び酸素安定同位体比分析のみによる小豆及び小豆加工品の産地判別は困難と考えられた。

  • 4504 炭素安定同位体比分析による小麦加工品の原料小麦の原産地判別法の検討(PDF:1.3MB)

    小麦加工品は、消費者の国産志向や品質の優れた新品種の普及により、「国産小麦使用」と表示した商品が近年増加している。表示の真正性を確認する科学的手法が必要であり、多様な種類の小麦加工品に対応できる原料小麦の原産地判別法を開発したので報告する。小麦加工品からでん粉を抽出することで、製粉、加熱、副原料の混合などの加工による安定同位体比への影響をわずかに抑えることに成功した。これにより、小麦粉試料で作成した1つの判別モデルでめん、パン、菓子類などの小麦加工品に適用できる判別法となった。国産(日本産)101点及び外国産72点の小麦粉試料(原産地は小麦加工品の原料小麦の原産地を示す。以下同じ。)の炭素安定同位体比を用いた判別モデルは、誤判別率が最小になる判別基準値を設定した場合、国産101点中99点(98 %)、外国産72点全て(100 %)を正しく判別した。

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