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相談事例集(有機JAS規格)

有機加工食品に関するQ&A

最終更新日:2020年3月30日

質問

【原材料及び添加物等】

1. 有機豆腐にグリセリン脂肪酸エステルを消泡剤として使用できますか。

2. 有機青汁の顆粒を製造するにあたって、粉末にアルコール(エタノール)を添加し造粒します。その後乾燥するので、この添加したアルコールは、最終製品には残留しません。有機JAS規格では、このアルコールを有機以外の原材料及び添加物として使用割合の計算に入れる必要がありますか。

3. 遺伝子組換え不分別のとうもろこしから作られたでん粉を有機うどんの原材料に使用することはできますか。

4. 米ぬかからヘキサンで油を抽出した後の脱脂米ぬかは、有機農産物加工食品に格付できますか。

5. 炭酸ナトリウムを使用して製造した中華めんは、有機加工食品として格付できますか。

【製造、加工、包装、保管その他の工程に係る管理】

6. 有機コーヒー豆(粉)の容器としてバイオマスプラスチックを使用することを考えています。この容器には原材料として遺伝子組換えとうもろこしが使用されていますが使用できますか。

【同等性を利用した輸出入等】

7. イタリアで有機の認証を受けているラックスハムを輸入します。
(1) 有機JAS制度に基づく認証輸入業者は有機JASマークを付すことはできますか。
(2) 有機JASマークを付することなく、イタリアの有機認証商品であることを商品に表示できますか。

8. ケニアでアボカドから油脂(アボカドバター)を抽出し、フランスで容器に充填して、EU基準により有機の認証を得たものを、認証輸入業者が輸入して有機JASマークを貼付することはできますか。

9. 中国産有機大豆と国産有機米を使用した有機みそを国内で製造しています。
(1) このみそをEU加盟国に「organic」と表示して輸出することはできますか。
(2) このみそを米国に「organic」と表示して輸出することはできますか。

10. 有機緑茶をEU向けに輸出しようと考えているが、認証を受けている登録認証機関が証明書発行機関となっていない場合、どうすればよいか。

【その他】

11. 有機JASマークのついたドラム缶入りの商品を通関時に抜き取り検査します。サンプリングした後、対象品は当該ドラム缶のまま出荷するが、一旦開封することになりますので、認証小分け業者になって有機JASマークを再貼付することは必要ですか。

12. EUで有機の認証を受けたはちみつを輸入し、商品名に「有機はちみつ」と表示し 販売することは可能ですか。

13. 海外から仕入れた商品の有機JASマークの上部にマーク本体と同じような色でレジストレーションナンバー(企業に与えられる個別番号)が記載されていますが問題はないでしょうか。

14. 有機JASマークの下に認証機関名と認証番号を記載することとなっていますが、有機加工食品についても記載する必要がありますか。

15. アメリカへ同等性格付で輸出する有機緑茶のパッケージに有機JASマークとUSDAオーガニックロゴを併記しているが、これを国内流通させることに問題は無いか。

16. 有機JASマークが付されたきゅうりを原材料のひとつとした野菜サラダを販売します。この野菜サラダは有機農産物加工食品の格付を受けていませんが、「有機きゅうり使用」と表示することはできますか。

回答

【原材料及び添加物等】

1.有機豆腐にグリセリン脂肪酸エステルを消泡剤として使用できますか。

 有機加工食品に使用できる添加物は、加工助剤も含めて「有機加工食品の日本農林規格」別表1に掲載されているもの(組換えDNA技術を用いて製造されたものを除く。)のみとなっています。グリセリン脂肪酸エステルは別表1に記載されていないため、使用することはできません。


2.有機青汁の顆粒を製造するにあたって、粉末にアルコール(エタノール)を添加し造粒します。その後乾燥するので、この添加したアルコールは、最終製品には残留しません。有機JAS規格では、このアルコールを有機以外の原材料及び添加物として使用割合の計算に入れる必要がありますか。

 造粒工程で使用するアルコール(エタノール)は、最終製品に全く残らないのであれば、添加物の加工助剤に該当するので、原材料及び添加物の使用割合の計算に入れる必要はありません。


3.遺伝子組換え不分別のとうもろこしから作られたでん粉を有機うどんの原材料に使用することはできますか。

 有機加工食品の日本農林規格では、組換えDNA技術を用いた原材料及び添加物は使用できません。このため、お問い合わせのでん粉は、組換えDNA技術を用いていないことが確認できないため、有機うどんに使用できません。


4.米ぬかからヘキサンで油を抽出した後の脱脂米ぬかは、有機農産物加工食品に格付できますか。

 ヘキサンは、「有機加工食品の日本農林規格」別表1(添加物)に掲載されていませんので、有機加工食品に使用できません。このため、お問い合わせの脱脂米ぬかは、有機加工食品に格付できません。


5.炭酸ナトリウムを使用して製造した中華めんは、有機加工食品として格付できますか。

 炭酸ナトリウムは、「有機加工食品の日本農林規格」別表1(添加物)に「菓子類、砂糖類、豆類の調製品、麺・パン類又は中和剤として乳製品に使用する場合に限ること。」という基準で使用することが可能とされているので、中華めんに使用することができます。別表1には有機加工食品に使用できる添加物が掲載されていますが、基準欄において条件が定められているものが多いので留意が必要です。


【製造、加工、包装、保管その他の工程に係る管理】

6.有機コーヒー豆(粉)の容器としてバイオマスプラスチックを使用することを考えています。この容器には原材料として遺伝子組換えとうもろこしが使用されていますが使用できますか。

 有機加工食品の日本農林規格は、使用する容器について規定していませんので、遺伝子組換えとうもろこしを原材料としていることをもって当該容器が使用できないことにはなりません。
 ただし、製造され、又は加工された食品が農薬、洗浄剤、消毒剤その他の資材により汚染されないように管理しなければなりませんので、この条件を満たすものでなければなりません。


【同等性を利用した輸出入等】

7.イタリアで有機の認証を受けているラックスハムを輸入します。
(1) 有機JAS制度に基づく認証輸入業者は有機JASマークを付すことはできますか。
(2) 有機JASマークを付することなく、イタリアの有機認証商品であることを商品に表示できますか。

(1) 令和2年1月の日本農林規格等に関する法律施行令の改正により、有機畜産物及び有機畜産物を原材料に含む有機加工食品も指定農林物資に指定されました。このため、本施行令の施行日である令和2年7月16日以降は、海外で有機認証を受けているハム等の有機畜産物加工食品も、輸入時に同等性を利用して認証輸入業者が有機JASマークを付すことが可能となります。
 ただし、有機農産物及び有機加工食品の同等性を有する国においても、有機畜産物及び有機畜産物加工食品の同等性が認められる必要がありますので、ご注意ください。

(2) (1)のとおり、令和2年7月16日以降は、お問い合わせの商品は指定農林物資に該当するため、有機やオーガニックといった表示には有機JASマークを付す必要があります。


8.ケニアでアボカドから油脂(アボカドバター)を抽出し、フランスで容器に充填して、EU基準により有機の認証を得たものを、認証輸入業者が輸入して有機JASマークを貼付することはできますか。

 EUの有機認証をもって認証輸入業者が有機JASマークを貼付することができるのは、その製品の製造国が日本の有機認証制度と同等の制度を有すると日本が認めた国(同等国)である場合です。お問い合わせの商品は、ケニア(非同等国)で製造され、フランス(同等国)で充填のみされたものなので有機JASマークは貼付することはできません。


9.中国産有機大豆と国産有機米を使用した有機みそを国内で製造しています。
(1) このみそをEU加盟国に「organic」と表示して輸出することはできますか。
(2) このみそを米国に「organic」と表示して輸出することはできますか。


(1) 有機加工食品の日本農林規格に適合する有機みそをEU加盟国へ「organic」等と表示して輸出するためには、みその原材料が①日本産の原材料であること、又は②日本の有機JAS制度と同等の水準にあると認められる有機認証制度を有する国(EU加盟国、米国、カナダ、豪州、ニュージーランド、スイス、アルゼンチン)産の原材料であることが必要です。このため、中国産有機大豆を使用したみそに「organic」と表示して輸出することはできません。


(2) 有機加工食品の日本農林規格に適合する有機みそを米国へ「organic」等と表示して輸出するためには、みそが日本で生産、加工、包装され、有機JASマークが付されていれば、可能です。米国への輸出に当たっては、原材料の原産国制限はありません。なお、米国へ輸出する際は、USDAの表示要件(USDA有機マークの適正使用を含む。)を全て満たしている必要があり、輸出時に有機JAS登録認証機関の署名付きNOP輸出証明書を添付する必要があります。

  • 参考:有機農産物等の輸出に係る証明書を発行できる登録認定機関一覧(農林水産省2020年3月現在)(PDF:93KB)

  • 【その他】

    11.有機JASマークのついたドラム缶入りの商品を通関時に抜き取り検査します。サンプリングした後、対象品は当該ドラム缶のまま出荷するが、一旦開封することになりますので、認証小分け業者になって有機JASマークを再貼付することは必要ですか。

     お問い合わせのドラム缶をあける行為は、輸入検疫のためのやむをえない行為であり、サンプリングによって薬剤の汚染や非有機のものとのコンタミがないような条件であれば、認証小分け業者になって有機JASマークを再貼付する必要ありません。有機の格付は維持されます。


    12.EUで有機の認証を受けたはちみつを輸入し、商品名に「有機はちみつ」と表 示し販売することは可能ですか。

     「はちみつ」は、有機畜産物のJAS規格の定義に当てはまらず、JAS法における指定農林物資に該当しないことから、JAS法による表示上の規制はありません。
    なお、EUで有機の認証を受けているといった根拠をもって商品名に「有機はちみつ」と表示する場合は景品表示法上の優良誤認にあたらないか、各自治体又は消費者庁の担当窓口へご確認ください。


    13.海外から仕入れた商品の有機JASマークの上部にマーク本体と同じような色でレジストレーションナンバー(企業に与えられる個別番号)が記載されていますが問題はないでしょうか。

     JASマークは、「飲食料品及び油脂の格付の表示及び表示の方法(昭和54年8月18日農林水産省告示第1182号)」に従い表示することになっています。同告示には、JASマーク周辺について記載等を制限する規定はありませんので、JASマークの上部にレジストレーションナンバーが記載されていても問題ありません。しかしながら、レジストレーションナンバーとされているものが、外国生産行程管理者等に係る認証で登録認証機関等が当該認証ごとに付す認証番号である場合は、同告示で認証機関名の下に認証番号を記載することが定められているので留意が必要です。


    14.有機JASマークの下に認証機関名と認証番号を記載することとなっていますが、有機加工食品についてもこれらを記載する必要がありますか。

     有機加工食品はJASマークの下に認証機関名の記載が必要ですが、認証番号 は以下の場合について省略が可能となります。
    ①有機加工食品は、食品表示基準に基づいた製造者名等の表示から認証事業者を特定できることから、認証番号の記載を省略することができますが、海外で格付されたもので製造者名等の記載が無く認証事業者が特定出来ない場合は認証番号を記載することが望ましいです。なお、輸入業者による同等性を利用した格付品は、②に該当します。
    ②有機農産物と有機畜産物及び有機加工食品(輸入業者)は、他の関係法令により認証事業者が表示等で特定できる場合は省略することができますが、これに該当せず、認証事業者が特定出来ない場合は認証番号を記載する必要があります。


    15.アメリカへ同等性格付で輸出する有機緑茶のパッケージに有機JASマークとUSDAオーガニックロゴを併記しているが、これを国内流通させることに問題は無いか。

     輸出されない商品に認証を取得していない同等国の認証マークを記載することは、消費者に双方の認証を取得していると誤認をさせる可能性もあることから記載すべきではありません。


    16.有機JASマークが付されたきゅうりを原材料のひとつとした野菜サラダを販売します。この野菜サラダは有機農産物加工食品の格付を受けていませんが、「有機きゅうり使用」と表示することはできますか。

     有機JASマークのついていない加工食品に「有機○○使用」と強調表示をする場合は、有機農産物加工食品と誤認されるような紛らわしい表示を付することはできません。今回の「有機きゅうり使用」の場合、野菜サラダが有機であるという誤認を与えるとは思われないため、表示は可能であると考えられます。
     なお、この場合にきゅうりに占める有機きゅうりの使用割合が100%ではない場合には、使用割合表示が必要などの規定が食品表示法に基づく食品表示基準に定められているので、同基準に従って表示する必要があります。
     詳しくは各自治体又は消費者庁の担当窓口にご相談下さい。


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