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相談事例集(有機JAS規格)

有機加工食品に関するQ&A

最終更新日:2017年3月1日

質問

【原材料及び添加物等】

1. 有機豆腐にグリセリン脂肪酸エステルを消泡剤として使用できますか。

2. 有機青汁の顆粒を製造するにあたって、粉末にアルコール(エタノール)を添加し造粒します。その後乾燥するので、この添加したアルコールは、最終製品には残留しません。有機JAS規格では、このアルコールを有機以外の原材料及び添加物として使用割合の計算に入れる必要がありますか。

3. 遺伝子組換え不分別のとうもろこしから作られたでん粉を有機うどんの原材料に使用することはできますか。

4. 米ぬかからヘキサンで油を抽出した後の脱脂米ぬかは、有機農産物加工食品に格付できますか。

【製造、加工、包装、保管その他の工程に係る管理】

5. 有機コーヒー豆(粉)の容器としてバイオマスプラスチックを使用することを考えています。この容器には原材料として遺伝子組換えとうもろこしが使用されていますが使用できますか。

【同等性を利用した輸出入等】

6. イタリアで有機の認証を受けているラックスハムを輸入します。
(1) 有機JAS制度に基づく認定輸入業者は有機JASマークを付すことはできますか。
(2) イタリアの有機認証商品であることを商品に記載できますか。

7. ケニアでアボカドから油脂(アボカドバター)を抽出し、フランスで容器に充填して、EU基準により有機の認定を得たものを、認定輸入業者が輸入して有機JASマークを貼付することはできますか。

8. 中国産有機大豆と国産有機米を使用した有機みそを国内で製造しています。
(1) このみそをEU加盟国に「organic」と表示して輸出することはできますか。
(2) このみそを米国に「organic」と表示して輸出することはできますか。

【その他】

9. 有機JASマークのついたドラム缶入りの商品を通関時に抜き取り検査します。サンプリングした後、対象品は当該ドラム缶のまま出荷するが、一旦開封することになりますので、認定小分け業者になって有機JASマークを再貼付することは必要ですか。

10. はちみつの商品名を「有機はちみつ」と表示して販売することは可能ですか。

11. 海外から仕入れた商品の有機JASマークの上部にマーク本体と同じような色でレジストレーションナンバー(企業に与えられる個別番号)が記載されていますが問題はないでしょうか。

回答

【原材料及び添加物等】

1.有機豆腐にグリセリン脂肪酸エステルを消泡剤として使用できますか。

 有機加工食品に使用できる添加物は、加工助剤も含めて「有機加工食品の日本農林規格」別表1に掲載されているもの(組換えDNA技術を用いて製造されたものを除く。)のみとなっています。グリセリン脂肪酸エステルは別表1に記載されていないため、使用することはできません。


2.有機青汁の顆粒を製造するにあたって、粉末にアルコール(エタノール)を添加し造粒します。その後乾燥するので、この添加したアルコールは、最終製品には残留しません。有機JAS規格では、このアルコールを有機以外の原材料及び添加物として使用割合の計算に入れる必要がありますか。

 造粒工程で使用するアルコール(エタノール)は、最終製品に全く残らないのであれば、添加物の加工助剤に該当するので、原材料及び添加物の使用割合の計算に入れる必要はありません。


3.遺伝子組換え不分別のとうもろこしから作られたでん粉を有機うどんの原材料に使用することはできますか。

 有機加工食品の日本農林規格では、組換えDNA技術を用いた原材料及び添加物は使用できません。このため、お問い合わせのでん粉は、組換えDNA技術を用いていないことが確認できないため、有機うどんに使用できません。


4.米ぬかからヘキサンで油を抽出した後の脱脂米ぬかは、有機農産物加工食品に格付できますか。

 ヘキサンは、「有機加工食品の日本農林規格」別表1(添加物)に掲載されていませんので、有機加工食品に使用できません。このため、お問い合わせの脱脂米ぬかは、有機加工食品に格付できません。


【製造、加工、包装、保管その他の工程に係る管理】

5.有機コーヒー豆(粉)の容器としてバイオマスプラスチックを使用することを考えています。この容器には原材料として遺伝子組換えとうもろこしが使用されていますが使用できますか。

 有機加工食品の日本農林規格は、使用する容器について規定していませんので、遺伝子組換えとうもろこしを原材料としていることをもって当該容器が使用できないことにはなりません。
 ただし、製造され、又は加工された食品が農薬、洗浄剤、消毒剤その他の資材により汚染されないように管理しなければなりませんので、この条件を満たすものでなければなりません。


【同等性を利用した輸出入等】

6.イタリアで有機の認証を受けているラックスハムを輸入します。
(1) 有機JAS制度に基づく認定輸入業者は有機JASマークを付すことはできますか。
(2) イタリアの有機認証商品であることを商品に記載できますか。

(1) お問い合わせの商品は、畜産物加工食品に該当するので、指定農林物資(有機農産物及び有機農産物加工食品)ではありません。このため、輸入時に認定輸入業者が有機JASマークを付すことはできません。

(2) お問い合わせの商品は指定農林物資ではないので、イタリアの有機基準による認証商品である根拠に基づて商品表面などに海外有機のものである旨など記載することは可能です。


7.ケニアでアボカドから油脂(アボカドバター)を抽出し、フランスで容器に充填して、EU基準により有機の認定を得たものを、認定輸入業者が輸入して有機JASマークを貼付することはできますか。

 EUの有機認証をもって認定輸入業者が有機JASマークを貼付することができるのは、その製品の製造国が日本の有機認証制度と同等の制度を有すると日本が認めた国(同等国)である場合です。お問い合わせの商品は、ケニア(非同等国)で製造され、フランス(同等国)で充填のみされたものなので有機JASマークは貼付することはできません。


8.中国産有機大豆と国産有機米を使用した有機みそを国内で製造しています。
(1) このみそをEU加盟国に「organic」と表示して輸出することはできますか。
(2) このみそを米国に「organic」と表示して輸出することはできますか。


(1) 有機加工食品の日本農林規格に適合する有機みそをEU加盟国へ「organic」等と表示して輸出するためには、みその原材料が①日本産の原材料であること、又は②日本の有機JAS制度の同等の水準にあると認められる有機認証制度を有する国(EU加盟国、米国、豪州、ニュージーランド、スイス、アルゼンチン)産の原材料であることが必要です。このため、中国産有機大豆を使用したみそに「organic」と表示して輸出することはできません。


(2) 有機加工食品の日本農林規格に適合する有機みそを米国へ「organic」等と表示して輸出するためには、みそが日本で生産、加工、包装され、有機JASマークが付されていれば、みそに「organic」と表示して輸出することが可能です。米国への輸出に当たっては、原材料の原産国制限はありません。なお、米国へ輸出する際は、USDAの表示要件(USDA有機マークの適正使用を含む。)を全て満たしている必要があり、輸出時に有機JAS登録認定機関の署名付きNOP輸出証明書を添付する必要があります。


【その他】

9.有機JASマークのついたドラム缶入りの商品を通関時に抜き取り検査します。サンプリングした後、対象品は当該ドラム缶のまま出荷するが、一旦開封することになりますので、認定小分け業者になって有機JASマークを再貼付することは必要ですか。

 お問い合わせのドラム缶をあける行為は、輸入検疫のためのやむをえない行為であり、サンプリングによって薬剤の汚染や非有機のものとのコンタミがないような条件であれば、認定小分け業者になって有機JASマークを再貼付する必要ありません。有機の格付は維持されます。


10.はちみつの商品名を「有機はちみつ」と表示して販売することは可能ですか。

 「はちみつ」は、畜産物加工食品に分類されます。このため、JAS法における指定農林物資(有機農産物及び有機農産物加工食品)に該当しないので、有機JASマークが付されていなくとも「有機はちみつ」と表示することは可能ですが、「有機」と表示する合理的な根拠が必要です。


11.海外から仕入れた商品の有機JASマークの上部にマーク本体と同じような色でレジストレーションナンバー(企業に与えられる個別番号)が記載されていますが問題はないでしょうか。


 JASマークは、「飲食料品及び油脂の格付の表示及び表示の方法(昭和54年8月18日農林水産省告示第1182号)」に従い表示することになっています。同告示には、JASマーク周辺について記載等を制限する規定はありませんので、JASマークの上部にレジストレーションナンバーが記載されていても問題ありません。


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