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相談事例集(有機JAS規格)

有機農産物に関するQ&A

最終更新日:2017年3月1日

質問

【格付】

1. 2年以上使用禁止資材が使用されていない休耕地において、有機的管理を開始してから1年未満のほ場に、は種又は植え付けた農産物を、有機的管理を開始してから1年以上経過した時点で収穫した場合、「転換期間中有機農産物」等と表示(格付)できますか。

2. ニンニクの鱗茎を水耕栽培したニンニクの新芽は、有機農産物の日本農林規格の対象となりますか。

【肥培管理等】

3. 当社の扱う肥料を有機農産物の生産農家に販売したいと考えていますが、有機農産物の生産に使用できるかを具体的にどのように判断したらよいでしょうか。

4. 有機農産物の生産に使用できる肥料(たい肥など)について、国で統一的に使用できる商品を整理している一覧表はありますか。

5. 有機JAS制度の中で、「資材(土壌改良資材、肥料等)」が有機農産物の生産に使用できる製品であると「認定」を行う制度はありますか。

6. 有機JAS認定を受けたほ場(畑)に「もみがら」を投入できますか。もみがらは、自家製及びライスセンターから入手し、農産物収穫後に畑にすき込みます。

7. 有機認定ほ場において、(1)雑草予防等のために、稲わら又はもみ殻をマルチの効果を目的として使用する場合(腐植後はほ場にすき込む)、稲わら又はもみ殻は、有機認定ほ場で栽培された稲由来である必要がありますか。(2)また、稲わら又はもみ殻を最初から土壌改良目的でほ場に散布・すき込む場合はどうですか。

8. 木酢液は、(1)有機農産物の生産に使用できますか。また、(2)「有機農産物のJAS規格別表1への適合性評価済み資材リスト(平成28年3月31日時点)」に木酢液を追加登録するにはどうすればいいですか。

9. 「有機農産物の日本農林規格」別表1「肥料及び土壌改良資材」のメタン発酵消化液では、汚泥肥料を除くとありますが、汚泥肥料は有機農産物の生産に使用できないということですか。

10. 有機JASでは性フェロモン剤の使用が認められていますが、農薬取締法に基づく農薬登録がされていれば、どれでも使用することができるのですか。

【「有機」の表示等】

11. 段ボール箱で納品された有機農産物を店頭(又はバックヤード)で袋詰めして販売する場合、有機農産物の小分け業者の認定を受ける必要がありますか。なお、小分けする袋には「有機」の名称を表示せず、「有機JASマーク」も貼付せず、有機JASマークが貼付してある元の段ボール箱の有機JASマークを切り取って小分けした袋の近くに掲示して販売します。

12. 有機JASマークが付された段ボール箱で納品された有機農産物をスーパーの地場野菜コーナーでかご盛りで販売します。ポップなどには「有機野菜」と記載していますが、有機JASマークは掲示していません。この表示は問題ありませんか。

13. (1) 有機JASマークの付いていない農産物に有機と表示できないのは承知していますが、この規制は業者間取引においても当てはまるのですか。(2) 輸入農産物が有機JAS規格を満たしているかどうかは、どうすれば確認できますか。

14. 農産物の直売場で、各農家が栽培した野菜や米などの生鮮食品を販売しています。有機肥料を使用して栽培した農産物(有機JASマークなし)に「有機栽培」等と表示して販売したいと考えていますが問題ないでしょうか。

15. 有機農産物の生産行程管理者です。一時保管している有機玄米を注文の都度精米し、有機米として出荷したいと考えています。(1)一時保管している有機玄米は格付けしておく必要がありますか。また、(2)保管している有機玄米の識別のため、米袋に「有機」等の用語を記載することは可能ですか。

回答

【格付】

1.2年以上使用禁止資材が使用されていない休耕地において、有機的管理を開始してから1年未満のほ場に、は種又は植え付けた農産物を、有機的管理を開始してから1年以上経過した時点で収穫した場合、「転換期間中有機農産物」等と表示(格付)できますか。

 登録認定機関から当該ほ場の認定を取得すれば転換期間中有機農産物として「転換期間中有機農産物」等と表示(格付)できます。
 なお、有機的管理を開始してから1年以上経過したほ場に、は種又は植え付けた農産物については、「有機農産物」等と表示(格付)できます。


2.ニンニクの鱗茎を水耕栽培したニンニクの新芽は、有機農産物の日本農林規格の対象となりますか。

 「有機農産物の日本農林規格」において、スプラウト類に使用できるのは種子のみと定められていますので、鱗茎を水耕栽培したニンニクの新芽は有機農産物の日本農林規格の対象とはなりません。


【肥培管理等】

3.当社の扱う肥料を有機農産物の生産農家に販売したいと考えていますが、有機農産物の生産に使用できるかを具体的にどのように判断したらよいでしょうか。

 「有機農産物の日本農林規格」別表1に適合していることを、農林水産省のホームページに示している「有機農産物のJAS規格別表等資材の適合性判断基準及び手順書」等を参考に確認してください。


4.有機農産物の生産に使用できる肥料(たい肥など)について、国で統一的に使用できる商品を整理している一覧表はありますか。

 「有機農産物の日本農林規格」の別表1で、使用できる資材(肥料等)の種類が規定されています。これを基に、具体的な商品の使用可否を認定事業者(農家等の生産者)や登録認定機関が個々に判断することとなります。


5.有機JAS制度の中で、「資材(土壌改良資材、肥料等)」が有機農産物の生産に使用できる製品であると「認定」を行う制度はありますか。

 農業資材を「有機適合品」として認定する制度はありません。


6.有機JAS認定を受けたほ場(畑)に「もみがら」を投入できますか。もみがらは、自家製及びライスセンターから入手し、農産物収穫後に畑にすき込みます。

 有機農産物の肥培管理の原則は、当該ほ場で生産された農産物の残さに由来する堆肥の施用又は当該ほ場若しくはその周辺に生息・生育する生物の機能を活用した方法となっていますが、それだけでは十分でない場合は、「有機農産物の日本農林規格」の別表1の肥料及び土壌改良資材が使用できることになっています。もみがらは、別表1「植物及びその残さ由来の資材」に該当するので、収穫後の工程において化学的に合成された物質が添加されていないものであれば使用可能ですが、使用にあたっては上記の条件を満たしているか、十分ご検討願います。


7.有機認定ほ場において、(1)雑草予防等のために、稲わら又はもみ殻をマルチの効果を目的として使用する場合(腐植後はほ場にすき込む)、稲わら又はもみ殻は、有機認定ほ場で栽培された稲由来である必要がありますか。(2)また、稲わら又はもみ殻を最初から土壌改良目的でほ場に散布・すき込む場合はどうですか。

(1) 稲わら又はもみ殻をマルチの効果を目的として使用する場合は、有機農産物の生産の方法についての基準の「一般管理」として判断することになりますので、使用禁止資材が添加されていないことが確認されていれば、慣行栽培の稲由来の稲わらやもみ殻も使用できます。

(2) 腐植後のすき込み及び土壌改良目的での散布・すき込みについては、「ほ場における肥培管理」に該当し、当該ほ場において生産された農産物の残渣に由来する堆肥等を利用した方法のみによっては 生産力の維持増進を図ることが困難な場合は、「有機農産物の日本農林規格」別表1の資材の利用が可能となっています。稲わら及びもみ殻は「植物及びその残さ由来の資材」に該当しますので、慣行栽培の稲由来のものでも使用できます。


8.木酢液は、(1)有機農産物の生産に使用できますか。また、(2)「有機農産物のJAS規格別表1への適合性評価済み資材リスト(平成28年3月31日時点)」に木酢液を追加登録するにはどうすればいいですか。

(1) 木酢液は、「有機農産物の日本農林規格」別表1「肥料及び土壌改良材」に該当するかどうかを検討し、使用の可否を判断することになります。しかしながら、別表2「農薬」には掲載されていないため、農薬として使用することはできません。

(2) 農林水産省が平成27年度に有機JAS規格使用可能資材評価調査・検証業務において作成した「有機農産物のJAS規格別表1への適合性評価済み資材リスト(平成28年3月31日時点)」は、当該事業が平成27年度のみの事業であるため追加登録、更新等は行われていません。(一般社団法人有機JAS資材評価協議会が任意の取組みとして平成28年3月31日以降の原材料や製造工程の変更の有無を資材メーカーに確認し、その結果を「農水H28リストの変更確認状況」として公表しています。)


9.「有機農産物の日本農林規格」別表1「肥料及び土壌改良資材」のメタン発酵消化液では、汚泥肥料を除くとありますが、汚泥肥料は有機農産物の生産に使用できないということですか。

 肥料取締法上、メタン発酵消化液には、汚泥肥料に分類されるものと堆肥に分類されるものがあります。別表1のメタン醗酵消化液には汚泥肥料を含まないこととされていますので、メタン発酵消化液としては堆肥のみが使用可能です。
 一方、食品工場、繊維工場、と畜場又は水産加工場から活性汚泥法等により排出される汚泥(天然物質又は化学的処理を行っていない天然物質に由来するものに限る。)を原料とした汚泥肥料であれば、別表1「食品工場又は繊維工場からの農畜水産物由来の資材」又は「と畜場又は水産加工場からの動物性産品由来の資材」として有機農産物の生産に使用可能です。この場合、汚泥がすべて天然物資又は天然物資に由来するものでなければなりません。
 通常、活性汚泥法で処理された汚泥肥料には、化学物質である凝集剤が含まれているため、汚泥肥料の多くは有機農産物の生産に使用できないと考えられます。


10.有機JASでは性フェロモン剤の使用が認められていますが、農薬取締法に基づく農薬登録がされていれば、どれでも使用することができるのですか。

 農薬登録されている性フェロモン剤には、性フェロモン成分の他に殺虫成分を混合しているものがあります。そのため、性フェロモンの機能のみの薬剤は認められますが、他成分との混合薬剤は有機JASでは使用することができません。


【「有機」の表示等】

11.段ボール箱で納品された有機農産物を店頭(又はバックヤード)で袋詰めして販売する場合、有機農産物の小分け業者の認定を受ける必要がありますか。なお、小分けする袋には「有機」の名称を表示せず、「有機JASマーク」も貼付せず、有機JASマークが貼付してある元の段ボール箱の有機JASマークを切り取って小分けした袋の近くに掲示して販売します。

(1) 有機農産物をバックヤード等で小分けするに当たり、有機農産物以外の農産物と混合を防止するなどの措置がとられている場合において、小分けした有機農産物に近接した場所に小分け前の包材等の有機JASマークを掲示して販売する場合には、認定小分け業者になる必要はありません。ただし、この場合は、小分けした有機農産物を入れた容器・包装上に「有機」、「オーガニック」等の表示はできません。

(2) 一方、小分けした有機農産物を入れた容器・包装上に①「有機」、「オーガニック」等の表示、及び②有機JASマークを表示する場合は、認定小分け業者になる必要があります。


12.有機JASマークが付された段ボール箱で納品された有機農産物をスーパーの地場野菜コーナーでかご盛りで販売します。ポップなどには「有機野菜」と記載していますが、有機JASマークは掲示していません。この表示は問題ありませんか。

 有機農産物を販売するにあたり、「有機」等の表示と「有機JASマーク」の掲示は一体的に行う必要があります。有機農産物を有機農産物以外の農産物と区分した上で、当該有機農産物の元の段ボール箱から有機JASマークを切り取るなどして、当該有機農産物に近接した場所に掲示し、ポップなどに「有機」等と表示してください。


13.(1) 有機JASマークの付いていない農産物に有機と表示できないのは承知していますが、この規制は業者間取引においても当てはまるのですか。
(2) 輸入農産物が有機JAS規格を満たしているかどうかは、どうすれば確認できますか。

(1) 有機農産物を販売するにあたり、有機等の表示をするには、有機JASマークが貼付されている必要がありますので、業者間取引においても、有機JASマークの付いていない農産物に有機と表示することはできません。

(2) 輸入農産物についても、有機JASマークが付されているものでなければ、有機等の表示はできませんので、有機JASマークの有無を確認してください。


14.農産物の直売場で、各農家が栽培した野菜や米などの生鮮食品を販売しています。有機肥料を使用して栽培した農産物(有機JASマークなし)に「有機栽培」等と表示して販売したいと考えていますが問題ないでしょうか。

 有機JASマークを貼付した農産物以外は、「有機栽培」や「有機農産物」等の表示はできません。「肥料は有機質肥料を使用しました。」等の栽培方法の過程を強調する表示は可能です。ただし、有機質肥料使用という表示をことさら強調することにより農産物自体が有機的な方法により生産されたものと誤解を招くような表示が行われている場合には、表示規制に抵触するおそれがあります。


15.有機農産物の生産行程管理者です。一時保管している有機玄米を注文の都度精米し、有機米として出荷したいと考えています。(1)一時保管している有機玄米は格付けしておく必要がありますか。また、(2)保管している有機玄米の識別のため、米袋に「有機」等の用語を記載することは可能ですか。

(1) 一時保管している有機玄米はあらかじめ格付けしておく必要はなく、有機米として出荷する際に「有機農産物の日本農林規格」第4条の生産方法の基準に適合していことを確認(格付)して有機JASマークを付して出荷してください。

(2) 保管している有機玄米の識別のために紙袋等に「有機」等の用語を記載しておくことも可能ですが、その包装のまま販売するためには有機JASマークを貼付することが必要です。


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